がんばれ!おやじ達!。

六甲山

おやじ予備軍として自戒をこめて。

先日も、近所の山(六甲山)に登ってきました。こんどの写真は六甲山から見た神戸市街です。晴れると、明石海峡大橋から淡路島が見えます。別に山に登ることが好きという訳ではないのですが、健康のために山登りをしています。ハイキングに毛の生えたようなもんですが、山を登りきったという達成感が味わえますので、なかなかどうして楽しいもんです。

今回の内容は、ちょっと辛口です。

景気が悪くなってからというもの、派遣切りによる雇用調整などで、ここのところ、雇用に対する話題がニュースなどでよく出てきます。派遣社員の雇用を守るためや、新たな雇用を創出するためにはどうしたらいいのか、という議論の中で、勤続年数が長いというだけである程度の地位にまでたどり付き、それなりの給料をもらっているにも関わらず、大した仕事をしていない(給料分の仕事をしていない)人たちの事がやり玉にあがるようになってきました。

経済学者は、こういう人たちを「ノンワーキングリッチ」と呼ぶようです。

高度経済成長にのっかり、何不安なく仕事が出来たのだと思います。若い頃に頑張ったからこそ、今の会社があるんだと。今の会社は自分達が大きくしたんだと思っている人も多いのではないでしょうか。あるいは、今の日本を作ったのは自分達だと思っているかもしれません。

仕事はすべて部下に丸投げでえらそうにしているだけ。やたらと会議に出席し物議をかもす発言を行い会議の流れを乱すことに優越感を持っている。部下や派遣社員を手先で使うことが自分の仕事だと思っている。

終身雇用は当たり前、定年後は年金もフルにもらえて当たり前。だって今の日本は自分達が作ったんですもの。

しかし、そういう日本型雇用と呼ばれた終身雇用制度は崩壊してきています。会社にさえ来て、適当に仕事をすれば給料をもらえるなんていう時代はもう過去の話になってしまっています。こんなおやじが一人楽をする影で、何人もの若者の雇用が奪われ、苦労している現実があるのです。

ところがどっこい、当の本人たちは、そんな事をこれっぽっちも考えていない(と思われる)中高年が多すぎるのではないでしょうか。昔の功績にしがみつき、今現在の自分の立場をかえり見ないおやじが、多いような気がしてなりません。

ちょっと話しは違うと思いますが・・・、
仕事帰りの電車の中で、周りの目も気にせず缶ビール片手に一杯やってるおやじを見ると、もう情けなくなってきます。子供でも車内で飲み物を飲んでる子はめったと居ません。

緊迫感を持って仕事をしてほしいと思います。自分の仕事がなくなった時の事を考えた事があるのでしょうか。自分の仕事を守るためにも、若者に負けない仕事をしなければなりません。それなりの立場で、それなりの給料をもらい、定年後は年金も満額もらえ、おいしいとこ取りで、若年層にツケを廻していることを考えれば、いいかげんな仕事は出来ないはずです。

居酒屋などで仕事の愚痴をこぼすべきではないですね。もっともっと苦労している若者が何人も居ます。既得権にしがみつき、自分の立場のみの主張をしているようにも見えます。派遣切りはかわいそうだと言いながら、平気な顔で自分の給料のベースアップを要求する、その矛盾に気が付いている人がどのくらいいるのでしょう。

もっと社会全体を見なければなりません。若者はそういう人たちをよく見ています。常に見本となる仕事を、行動を心がけなければなりません。

年齢的には、もうすぐ私もおやじの仲間入りです(今でも十分おやじ?)。おやじの予備軍として、自戒をこめて・・・。