「頑張らない」事の大切さ

「頑張る」ってどんなイメージですか?何となく「素晴らしい」「賞賛される」イメージありませんか?その裏で「無理をする」「疲れ果てる」といったイメージもあるのではないでしょうか?

(2023年9月11日 企画推進室)

長く続くからこそ「頑張らない」

スポーツで選手が限界までパフォーマンスを発揮して良い結果を出しているのを見ると感動する事があったりします。

子供のころから「頑張る」事の素晴らしさを教わり、仕事でも「頑張る」事が推奨される風潮がある気がします。

一方で「頑張る」とは、スポーツの例で言えば最高のパフォーマンスを出すために全力でやり切る、つまり「限界を超える」=「無理をする」というイメージは無いでしょうか?

瞬間瞬間で、少々の「無理をする」事で今まで以上の結果が出るという事はあると思います。

しかし、日々の仕事はずっと継続する、ある意味「日常」の一つです。

ずっと無理をし続ける事はできません。

たとえば、無理な営業ノルマの先に待っているのは不正を働いてでも成果を出すという結果に至る事があります。

頑張って残業しすぎて心労がたたってしまい、仕事そのものが苦しくなってしまうという事もあるでしょう。

行き過ぎた「頑張る」先にはこういった事もあるのではないでしょうか。

そんな瞬発力よりも、「正しい事をきちんと行い無理をしなくても最大の成果が出せる」というのが、継続するビジネスの世界で一番必要な事だという気がします。

 

ケーズホールディングスでは「頑張らない経営」を事業コンセプトとしており、コロナ過でも過去最高益となったそうです。

この頑張らない経営とは

終わりのない会社経営には「がんばる」という考えは適切ではないと考えています。無理をすれば必ずその反動があります。「がんばらない」は、お客様にご満足いただくためにあるべき姿に向かって、正しいことを無理せず、確実に実行していく当社の経営スタイルを表現しているのです。

との事で、ノルマを課さない、残業をさせないといった、社員に「無理をさせない」経営方針が徹底されているそうです。

「お客さまを大切にするためには、まず従業員を大切にしなければ“本当の親切”は実現しない」

というスタンスを貫いており、逆に「無理・無駄・ムラを省いた、効率的な運営」を行うという事でもあるようです。

 

「頑張らない」というのは「さぼる」訳ではなく、「無理をしない」「有意義なことだけにフォーカスする」「そのためにどうすればよいかを全員で考える」といったマインドを持つという事ですね。

社員全員で頑張って「頑張らなくてもよい」ようにしていきましょう。