今日の主力商品と明日の主力商品

どんな会社でも、何か価値のあるものを提供して成り立っています。それを「商品」「製品」と言った場合、マネージメントの父、ドラッカーはその寿命にあわせて11種類に分類しました。今回はその分類についてご紹介したいと思います

(2022年8月15日 企画推進室)

商品の分類11種類

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で広く知られるようになりました、マネジメントの父とも呼ばれるP.F.ドラッカーですが、

その著書「創造する経営者」の中で、商品を次のように分類しています。

  1. 今日の主力商品
  2. 明日の主力商品
  3. 生産的特殊商品
  4. 開発商品
  5. 失敗商品
  6. 昨日の主力商品
  7. 手直し商品
  8. 仮の特殊商品
  9. 非生産的特殊商品
  10. 独善的商品
  11. シンデレラ商品あるいは睡眠製品

 

どのような会社でも、体を作る細胞が常に入れ替わるように、扱う商品も入れ替えていく必要があります。

会社は継続しつづける事がとても大切です。しかし社会は目まぐるしく変わっていくため、扱う商品だけ変わらなくて良い理由がありません。

 

今現在、今日の主力商品が順調だからといって、何も手を打たない会社は、10年後に果たして生き残っていく事が可能でしょうか。

昨日の主力商品は、まだ売れていても利益率がどんどん落ちている商品です。

そして明日の主力商品は、まだまだ成長過程の商品であり、きちんと投資して育てる必要があります。

しかし、今日の主力商品はすぐに昨日の主力商品になってしまいます。

そのため、常に開発商品が必要であり、その中からはどうしても失敗商品が生まれてしまいます。

むしろ失敗商品の方が多いかもしれません。

失敗商品を恐れるあまり、昨日の主力商品、今日の主力商品に固執してしまう会社も非常に多いです。

しかし、失敗を恐れていては、明日の主力商品は生み出せません。

また、経営者のこだわりだけで生み出される独善的商品は、本当に主力商品になり得るのか。

眠っているシンデレラ商品は無いか。

こういった事もチェックできる体制が会社には求められます。

 

エクステックでは、「現状維持は衰退」というメッセージを社内で伝えています。

そこで、さまざまな試みを行っていますが、必ずしも全て成功している訳ではありません。

しかし、次々明日の主力商品(サービスや事業)の種が生まれています。

 

こんな風に種が生まれるのを見ると

「チャレンジ」する事が仕事を楽しくさせる、最大のエネルギー源だと感じてしまいます。