単なる井戸端会議 パート171

『内定式2021』

(2021年11月 1日 福嶋)

緊急事態宣言も解除され、自粛要請も解除され、少しずつ戻りつつあります

がもう少し時間は掛かりそうですし、完全にもとに戻る事はなさそうですね。

それはコロナ禍によって変わったこと、今後に備えること、悪いことばかり

ではなく、気付かされ改善されたことも多く、今後の在り方に向き合う機会に

なったと思います。

 

そうした中、今年も内定式が行われました。

少し緊張した内定式から始まり、その後に皆さんで協力しパズルを解いて

もらい、談話しながらの昼食の時間でした。楽しく和気あいあい進んでいま

したが私は次の外せない次の予定があり、昼食は後ろ髪を引かれながら

次の場所へ向かいました。

 

今年の内定式も社長挨拶でどんなことを話したのか、私も忘れないために

今年もブログで紹介をさせて頂きます。

 

 

 

『内定式2021』

 

こんにちは。改めまして(株)エクステック代表の福嶋でございます。

私が皆さんと入社までにお会いする機会は

・前回の最終面接

・本日の内定式

・来年四月の入社式

の三回ですが内定式は懇親会みたいなものです。

 

よって、内定式の社長挨拶ですが毎年ゆるいです。ほぼ、雑談です。

最後に少しだけ内定式っぽい話をするくらいなので気楽に聞いて下

さい。

 

では、いつも内定式で毎年どんな話しをしているかと言いますと

例えばですけど、「サザエさん一家の年齢」や「元欅坂46の平手

友梨奈ちゃんが主演した映画」の話し等です。

 

ちなみに、サザエさん一家の年齢ご存じですか?

色々なキャラクターがありますが私が一番年齢のわからなかった

キャラクターはマスオさんの同僚である穴子さんです。

何歳に見えますか?

穴子さん27歳さんです。

波平さん54歳、マスオさん27歳、サザエさん24歳です。

 

では、次も難問です。波平さんの出身大学は?

波平さん、 京都大学。さきほどのアナゴさんも京都大学。マスオは

早稲田大学。ノリスケさん、東京大学です。

サザエさんは高学歴アニメですね。

 

実は毎年、内定式でお話した内容が色んなところでも使えて重宝して

いるのですがこの二年間ほどはコロナ禍で行動範囲も自粛し毎週末

通っていた映画館にも行かなくなり雑談ネタが右肩下がりで減って

困っています。

 

そんな雑談ネタ減少傾向の中で、本日は本業のシステム開発と並行

して進めている海外ビジネスやe-スポーツの話しをしようかとも思い

ましたがこちらも相手国のロックダウンや日本国内緊急事態宣言の中

少し自粛・停滞気味でしたので、本日は最近読んだ本の内容にします。

そこに少し我が家の雑談を交えた話をしようと思います。

 

テレビCMでも流れていますが作家の「佐藤愛子」さん、ご存じですか。

1969年に『戦いすんで日が暮れて』で直木賞受賞

2016年に『九十歳。何がめでたい』は130万部を超えるベストセラー

その続刊として今回、『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』が出版され

ました。

 

私の娘は書店で働いているのでラインをしたらその日に本を買ってきて

くれました。税込み1,320円の本ですが、娘が便乗した本代も込み毎度

ありで三千円になりました。

 

読み易いので二、三日で読み終わりました。エッセイ集なのでハラハラ

ドキドキや感動で涙を流す事はありませんでしたが、自分の生活に照らし

合わせてみても、分かる、分かるといった内容の本でした。

 

例えば、

エッセイの中に、「子供を育てる時のしつけは、お尻を叩く」という一箇条が

あり「頭はいけまへん。頭叩いたらアホになるさかい」という話しが出てきます。

 

おー、思わずこれはと思う同じような子育てシーンが我が家にもありました。

息子が小さい時に悪い事をしたので私が頭を軽くポンとしようとした時に

家内が「頭は叩かないで、叩くなら手の甲にして。」なるほど母親のしつけは

さすがしっかりしていると感心しました。

 

その二週間後ぐらいです。家内が息子をこっぴどく叱っており、しばらく見て

いると家内が息子の頭を軽くですがトン、トン、トン。言っていた事と違う!?

心の中でつぶやきました。

 

更に少し余談ですが、私が仕事を家に持って帰ってやらなかった事があり

ます。次の日の朝に家内が鬼滅の刃・胡蝶しのぶ風に「やらないといけない

から仕事を持って帰ってきたのでしょう。何故やらないの?」とごもっともな

ご意見を頂きました。当分の間、私は仕事を家に持って帰らなくなりました。

 

ただ、家内の良い面もお話ししておきますとこんなに私を自由にさせてくれて、

こんなに美味しい料理を出してくれる嫁は他にいないと思います。

 

会社を設立し間もない時の事です。資金繰りが厳しく給料を振込むのにお金

が三百万円ほど足りなくて家内に電話しました。

明日の朝までに三百万円用意できる?・・・出来るよ!

 

その電話で色々な話をしましたがいっこうにそのお金を何に使うのか聞いて

こない!仕方ないので私から、何に使うか聞かないの?と言うと聞いても

いるものはいるんでしょう。今日の晩御飯、何にします?

その一言で嫁・胡蝶しのぶに負けたと思いました。

問い詰めるよりも、サラッと流して、手のひらでころがされ、マウントを取られ

ました。

子供のしつけは「手のこう」、旦那のしつけは「手のひらか」と思いました。

 

また、家内の料理は天下一品だと思います。仕事のお付き合いで美味しい

お店に行く機会はそれなりにありますがどの有名店よりも家の料理の方が

美味しい。

死ぬ前に何が食べたいと聞かれたら、迷わず家内が作った料理です。

でも、死ぬ間際まで私はその言葉を家内には絶対に言わないと思います。

そんな事を言ったら、食事の後に請求書がでてきます。冗談です。

 

一方で平成生まれの息子からは「美味しい」とか、「ありがとう」という言葉

がスラスラ出てきます。

昭和の男は、感謝はしていてもとても恥ずかしがり屋で、口下手なのです。

働き始めたら、周りの昭和のおじさん達の事を理解してあげて下さいね。

 

その他にも小説の中で、

父は朗らかな声でいった。「サンタクロースは来てくれたんだね!」「うん」

仕方なく私はいった。

父は私を抱き上げて窓際に近づいて行き、「さあ、お礼をいいなさい。

サンタクロースさん、ありがとうって・・・」父はどこまでも上機嫌だった。

という話しが出てきます。少しめんどくさいお父さんですが、

娘の気遣い、父親の満足気な光景が浮かびます。

でも、ある年の福嶋家のクリスマスはまったく逆で私には大事件でした。

 

息子が中学二年生、娘が小学校六年生の時のことです。

サンタクロースさんがプレゼントを持ってくるのは小学生までで、中学生

になったらサンタクロースさんからのプレゼントは卒業やな。

と息子に言うと息子からは「分かっているよ」という冗談交じりのたわい

ない会話をしました。

 

クリスマス当日に娘の枕元にプレゼントを置いて部屋から出ようとすると

息子の枕元に手紙が置いてありました。

何じゃこれ、と手紙を読んで奈落に落ちていきました。手紙には「サンタさん

お仕事頑張って下さいね。」と書いてあります。

 

顔が引きつって、中学二年だぞ。どうしよう!どうしょう!育て方間違った。

人に話すと良い育て方していますねと言われますが、それは自分の子供

じゃないからそう思えるので実の親としては大丈夫かと心配になりました。

案の定です。今でもその思考の延長線上にある人格になってしまいました。

 

息子の結婚式での親族代表スピーチではその手紙の話しをしてやると楽しみ

にしています。家内からはあまりイジメないようにと釘をさされています。

 

 

私は到底作家さんにはなれませんが日常の中でこの程度の面白素材なら

我家には他にも沢山転がっています。

 

娘が小学校四年生の時、寝る前の習慣で添い寝し、色々話しをしていました。

1時間ほど長話しになってしまい、私がそろそろ寝なさいと言うと。

娘からドキ!とする言葉が飛び出しました。

「分かった。じゃ、夢の中のバス停で待合せ。」

彼女から言われたら余韻にひたるでしょうけど、小学四年生だぞ、娘だぞ。

どんな女性になるのか末恐ろしい。

 

娘が高校生になった時にその事を覚えているか聞いてみると、覚えているよ

との言葉が返ってきたので。

「夢の中で会えた」と聞くと「バス停が見つからなかった」と言われました。

大阪の子だぁと思いました。

 

娘の方は末恐ろしい路線の延長線上からは大きくそれた人格に育ちました。

 

ただ今でも、添い寝習慣の延長線上にはあります。夜10時くらいになると

娘とベッドの上で二人ゴロゴロしてコミックを読んだり雑談をしたりしています。

最近、久しぶりにクロスワードの雑誌を買ってきて娘と一緒に解きました。

 

その雑誌の問題の中で福嶋親子が苦戦した問題があります。

この内定式の後に、その問題を皆さんで協力して解いてもらおうと思います。

内定者チームVS(バーサス)福嶋親子の対決です。

 

皆さんが解けた場合にはお土産をお持ち帰り頂きます。

お土産は私が美味しいと思うデニッシュとドライフルーツを用意してあり

ます。デニッシュは少し厚めにカットし軽くトーストすると、口の中で絶妙

に美味しさが広がります。頑張って下さいね。

 

そんな面白素材を喋りだすと切りがありません。

子供達との時間は幾つになっても楽しく嬉しいのですが親として何よりも

嬉しいのは子供達が自立して生きていけようになってくれる事です。

 

ご両親がご健在な人もそうでない方もいるかもしれません。

先程も言いましたが、私が思う一番の親孝行は自立して一人でも生きて

いけるようになってくれる事だと思います。

是非とも皆さん、エクステックの中でITという武器を身に付け、またそれを

磨く中で、エクステックを自分の居心地の良い場所にして下さい。

そして親孝行をして上げて下さいね。

 

最後に『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』は自分の生活に照らし合わる

と、分かる、分かるといった事の多い作品ですが私はその中に作者が人生

をやり切ったという生き様のようなものを感じました。

著者である佐藤愛子先生はまだまだやりたい事はあるのかもしれませんが、

明日までの寿命ですと宣告されても「あっ、そう」と納得されるそんな生き

方をされてきたように感じました。

 

私はまだまだではありますが、私なりに、私自身の理解、共感できるIT屋

人生を過ごさせてもらっています。

皆さんはこれから始まる長いIT屋人生です。価値観や答えは人それぞれに

違います。是非とも自身が納得できる価値ある人生にして下さい。

 

これを持ちまして簡単ではございますが私の内定式のご挨拶とさせて頂き

ます。本日はおめでとうございます。