自分でできること。

今回もマニアックな話題で行きますよー。

 

写真は、先月購入したフォノイコライザーの内部です。

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☆ノノノ

フォノイコライザーとは簡単に言えばレコードプレーヤーの出力をLINE入力レベルに増幅する装置ですね。写真のフォノイコライザーは金額的には安いものなのですが、音質の良さで定評があったので購入してみました。

聞いてみた第一印象は、評判通りの値段以上の音質で、いい買い物をしたな、と思っていましたが、よく聞き込んでいくと、低域に力がなかったり、高域に繊細感がなかったりと、不満点も少し出てきてしまい、もっと音のいいフォノイコライザーがほしい・・・と悪魔がささやきます。

さて、ここから私の心の声が騒ぎ出します。「このフォノイコライザーはどんな回路になっているんだろう」「何か手を加えることで音が良くならないか」と。

心の声に従いさっそく分解し内部を確認すると増幅段にオペアンプが使用されていました。オペアンプとは増幅回路の組み込まれたICです。

ネットでそのオペアンプの型番を調べると1個50円ほどの汎用品が使用されていることが分かりました。安い製品ですので仕方がありません。しかし、これではいい音は出ないだろうと思い、オーディオ用のこましなオペアンプを取り寄せ、ハンダごて片手に交換してみました。

結果は大正解でした。不満点もほぼ解消され、1個400円のオペアンプで満足のいく音質となりました。ふむ、いい感じです。

☆ノノノ

長年乗っているおんぼろスクーターのスイッチが4つ(スターター、ウインカー、ホーン、ヘッドライト)共に以前から接触が悪く、修理を考えていたのですが、バイク屋さんでスイッチをすべて交換すると数万と取られそうな気がします。で、やはりこれも自分で修理できそうなので、自分でスイッチを交換することにしました。

スイッチの部品代を調べると4つで1万円近くもします。高っ!。そんなにおんぼろスクーターにお金をつぎ込めないので、ここはいっそのことスイッチ自体の修理ですね、スイッチ自体を分解し接点を磨くことにしました。だめだった場合は新品のスイッチを取り寄せ交換すればもとに戻りますしね。

スクーターからスイッチを取りだしたところ、スイッチ自体はプラスチックのツメで止まっているだけでしたので、簡単に分解し接点を磨くことができました。修理したスイッチをスクーターに取り付け修理の完了です。いやいや、やってみるもんですねー。タダで治りました。満足、満足。

☆ノノノ

私自身、オーディオ回路に精通しているとか、昔はバイク屋で働いていたとか、そんなんじゃないです。構造がどうなっているのかに興味があり、やれば自分でもできるんじゃないか、だめもとでやってみようという、修理そのものより、分解したい興味の方が大きいかもしれません。もちろん失敗することも多々あります。でも、その失敗から学ぶことも多いですけどね。

みなさんも「自分は出来ない」と頭から思い込むのではなく、やったことがない事ても、一度チャレンジしてみてはどうでしょうか。意外と簡単に出来たりしますよ。あっ、そうそう。修理や取付け、改造を行う場合は、くれぐれも自己責任の範囲でお願いしますね。

☆ノノノ

ここで強引に仕事の話に軌道修正しますと、仕事でも同じようなことが言えると思います。

与えられた仕事をこなすだけではなく、失敗を恐れず、興味を持った仕事に挑戦してみる。与えられた仕事だけでなく、他に自分でできそうな仕事があれば、積極的に取り組んでみる。そうして、良い結果が出た時の満足感はこの上ないものがあると思います。

興味を持った仕事に積極的に取り組んで、それが良い結果として表れたとき、また、お客様から良い評価をいただいたとき、それはそれは技術者冥利に尽きるのではないでしょうか。たとえ失敗したとしても、必ず次の成功へと繋がります。失敗しなければ理解できないことだって沢山あります。

エクステックには、いろんな仕事があります。興味を持った仕事に取り組める。またその興味を理解しサポートしてくれるたくさんの先輩たちがいます。修理や改造のように自己責任なんて言いません。上司、先輩たちサポートのもと、エクステックでどんどん、やりたい仕事にチャレンジしてください。