タイムリミットを設けること

タイムリミットを設けること
2012年9月10日 木下 照道

前回のブログでは、仕事にデッドラインを設けることでスピードが増す事をお話しました。今回はその続きです。

私の年代はバブル時代を経験しています。
バブル時代の自分は何も考えず単に上司から与えたれた仕事を忠実にこなすだけで評価をいただき月給もボーナスもキチンといただけました。
つまり、こなす仕事だけを淡々と行っていました。
しかしこれからの時代、特に予算を持っている立場の者は、自分で自主的に仕事や新規のお客様を創り出していかないと結果が生まれません。
新規顧客開拓するためには、人脈を形成し、情報の収集、そしてコラボレーション先を検討するなどの時間が必要です。
“やっつけ仕事の時間”以外に“取り組む仕事の時間”が必要です。
“やっつけ仕事の時間”を早く早く片づけ、そして“取り組む仕事の時間”をスケジューリングするために、どちらの仕事にも自分なりのタイムリミットを設けそれを遵守するように心がけています。
(実際は割り込みの電話やメールが入りタイムリミットどおりとはいかないですが...)
タイムリミットを設けて守る事は当たり前のようですが、タイムリミットの無いものは、目標や仕事でもなく、単なる“願望”にすぎないと思います。
タイムリミットがあるため、時間軸とTODOが明確になりスケジュールが描けるのです。
タイムリミットが明確になれば、次はスケジュールを前倒しに実行することが大切です。
スケジュールとおりに律儀?に進める姿勢では、変化が生じたときに対応ができません。

先日、某大手Sierの開発マネージャーとお話をしました。
そのマネージャーは中国やタイへ出張(海外の日本法人企業のお仕事やオフショア開発などの仕事)で赴く事が多くなっており、一般的な日本人に対しての評価をよく耳にすることがあるそうです。
それは「日本人は仕事が遅く、決断や返事も遅い」など遅い遅い遅いとの評価。
何もかも早ければよいとは思えませんが、「遅い」は今後ますます致命傷になると感じています。