心理テクニックの、その先

「じゃんけん必勝法」を調べると山のように研究結果(?)が出てきます。一見くらだないような事柄を、真剣に分析しているといったものは、読んでいて面白いものがあります。基本は統計学を使ったものですが中には心理テクニックによる駆け引きを使ったものもありました。こういったテクニックで負けた時ってなんだか嫌な気になるのは私だけでしょうか。

(2022年10月31日 企画推進室)

じゃんけん必勝法

じゃんけん必勝法についてちょっと調べたところによると、統計的にじゃんけんの手を出す確率は以下のようになっているとの事です。

  • グー・・・35.0%
  • チョキ・・・31.7%
  • パー・・・33.3%

なので、パーを出すと勝つ確率が一番高いとの事。

ここからさらに、じゃんけん慣れをしている相手はグー以外を出す事が多いのでチョキを出せばよい、とか。

あいこの場合には、つづけて同じ手はだしずらいという観点から、あいこ手に負ける手を出せばよい、とか。

まだまだ、いろいろな法則を調べている方がいて、なかなか面白いものがあります。

これらは統計的な観点(本当に統計が取られたかは怪しいものもありますが)による考察ですが

中には「次はグーを出す!」といった宣言による駆け引きをする、という「心理テクニック」を使った必勝法もありました。

しかし、このような心理戦で負けた時ってなんだかすっきりしないというか、こういう心理戦をしかけてくる人は個人的にはあまり好きになれません。

心理テクニックの、その先

確かに、こういったテクニックは効果があるかもしれません。

しかし、こういったテクニックは「相手を操ろう」という発想が根底にある気がします。

冷静に考えて、こういう考えを持っている人を信頼する事ができるでしょうか?

冗談や、遊びでやっているうちは笑い話ですみますが、

会話術や営業テクニック等、心理テクニックを駆使するような方法論がちまたにはあふれています。

たしかに「心理テクニック」を使えば、一時的には勝ちを得られるかもしれませんが、こういったテクニックに頼ってばかりいる人が、周りから信頼されるとは到底思えません。

人間関係の根底には「信頼」が横たわっており、信頼されない人がずっと成功を得続ける事は難しいような気がします。

じゃんけんで負けるにしても、すっきりと負けたいものです。