投稿日:2018年11月16日 更新日:2026年7月21日
人生には、いくつもの転機があります。
進学、就職、転職、異動、結婚、子育て。
あるいは病気や家族の介護など、自分では予想していなかった出来事に直面することもあります。
転機というと特別な出来事を思い浮かべがちですが、実は
「思い通りにならなかったこと」
も転機になる場合があります。
希望していた会社に入れなかった。
昇進できなかった。
やりたい仕事を任せてもらえなかった。
こうした出来事も、その後の人生を大きく左右するきっかけになるからです。
転機には「ノンイベント」もある
キャリア研究者のナンシー・シュロスバーグは、人生を様々な転機(トランジション)の連続と考えました。
そして興味深いのは、
「起きた出来事」だけでなく、
「起きると思っていたのに起きなかった出来事」
も転機として捉えていることです。
例えば、
- 昇進を期待していた
- 転職できると思っていた
- 結婚すると思っていた
こうした期待が実現しなかったとき、人は大きな影響を受けます。
シュロスバーグはこれを「ノンイベント」と呼びました。
実際には、こちらの方が長く悩むこともあるかもしれません。
転機を乗り越えるための4S
シュロスバーグは、転機を乗り越えるために4つの視点が重要だと考えました。
Situation(状況)
何が起きているのか。
自分はどのような状況に置かれているのか。
まずは現実を正しく把握することが出発点です。
Self(自己)
自分にはどのような強みや経験があるのか。
何を大切にしたいのか。
転機に直面すると、不安ばかりに目が向きがちです。
そんな時こそ、自分自身を見つめ直すことが大切です。
Support(支援)
家族、友人、同僚、上司。
相談できる相手は誰でしょうか。
悩んでいるときほど、人は一人で抱え込みがちです。
しかし、多くの場合、周囲には支援してくれる人がいます。
Strategy(戦略)
そして最後は行動です。
- 情報収集をする
- 新しい知識を学ぶ
- 誰かに相談する
- 一歩踏み出してみる
どんなに状況を分析しても、行動しなければ変化は生まれません。
「何もしない」という選択
転機に直面したとき、多くの人が選ぶのは
「何もしないこと」
かもしれません。
現状を受け入れたくない
どうすればよいか分からない。
失敗するのが怖い。
理由は様々です。
しかし、何もしないことも一つの選択です。
そして、その選択の先には今と同じ未来が続いていきます。
もちろん、それが悪いわけではありません。
大切なのは、自分で選んだと納得できることです。
人生の転機を一人で乗り越えるのは簡単ではありません。
だからこそ、
今どんな状況にいるのか。
自分にはどんな強みがあるのか。
助けてくれる人は誰なのか。
そして何ができるのか。
一度立ち止まって整理してみることが大切なのだと思います。
転機は不安を伴います。
しかし振り返ってみると、その時の経験が成長につながっていることも少なくありません。
人生の分岐点に立ったときこそ、自分自身と向き合う良い機会なのかもしれません。