単なる井戸端会議 パート183

『内定式2022』

(2022年11月 7日 福嶋)

残り二ヶ月となりました。毎年、毎年あっという間に一年が過ぎていきます。

もっと時間が欲しいとも思いますが60歳を越えた今は若い人達に自由に

沢山動いてもらうこのペースが良いのかもしれません。

そうした一歩下がった中でも毎年新しい出会いは幾つもあります。

 

四月に入社頂く人達との出会いもその中の大切な出会いです。

先月10月には来年四月に入社頂く人達との内定式が今年もありました。

今年の内定式も社長挨拶でどんなことを話したのか、私も忘れないために

今年もブログで紹介をさせて頂きます。

 

 

 

『内定式2022』

 

こんにちは。「内定者の皆さん、本日はおめでとうございます」

改めまして(株)エクステック代表の福嶋でございます。

 

皆さんとは、前回の最終面接以来です。

面接の時は、皆さん多少なりとも緊張し、猫をかぶっていたかもしれ

ませんが本日の内定式は懇親会みたいなものです。

猫の皮をかぶっている方は、本日猫の皮を脱いで頂いて大丈夫です。

 

よって、内定式の社長挨拶もゆるいです。ほぼ、雑談です。

最近、少し話しが長いというごもっともな声も聞こえていますので

短めを心掛けます。気楽にお付き合い下さい。

 

本日は、エクステックの歩みを少しエピソード交えながらお話しを

します。

 

エクステックは1997年に設立し、現在26期目です。世の中では、毎年

沢山の会社ができ、沢山の会社がつぶれていきます。統計の取り方に

よって様々ですが20年以上、会社がつぶれずに生存するのは0.3%

つまりは1000社中、3社という数字もあります。

いずれにしても長きに渡り存続する会社は皆さんが想像する数字よりも

はるかに低い数字です。

そうした中で皆さんを育ててくれたご両親に感謝して下さいね。

 

設立時のメンバーは5名でした。設立時の役員である福嶋、塚本、内藤は

全員が今も役員として残っています。

 

設立時のメンバーのうち四名はIT業界経験者で、一名だけがIT業界

未経験でした。その一名はIT業界の事が良く分からない中で設立に参加

してくれたので、もっと会社を好きになって、会社に愛着を持って欲しい

と思いました。

 

設立にあたり社名を決めなければいけません。そこで五人それぞれに社名

を考えてもらい、その中から社名を決める事にしました。

でも既に、社名は未経験者の人が考えた社名にする事を四人には打診し、

了解を取っていました。その未経験の人が考え、名付けてくれた社名が

エクステックです。

 

社名も決まり、法務局への登記も終わり、いよいよ会社がスタートです。

当時私は37歳、社長業について知識も経験もなく具体的な将来ビジョン

もなくスタートしました。怖いもの知らずというより大阪の標準語で言う

と単なるアホです。

設立時は私も現場のエンジニアを兼任しながらの社長業でした。

 

社長は昔、何をやっていたのですか?と聞かれる事があります。40歳

を過ぎるまではエンジニアをやっていたのに!微かなエンジニア臭も

残ってないのかと思うと、少し寂しくも感じます。ちなみに、皆さんの一次

面接を担当した営業の木下さんも元エンジニアです。

 

会社設立時の社長業は、何から何までやらないといけない何でも屋です。

余談ですが、社長さんの一番の仕事は何だと思いますか?

中小企業の社長さんは「資金繰り」と答える人も少なくないと思います。

でも、私の答えは「会社を潰さないこと」です。何故、そう思うように

なったのかを少しお話ししますね。

 

会社を設立してから十年程は、エクステックは良い会社になると社内外に

言い続けました。けれども、本心は自分でもエクステックが良い会社になる

という要素や可能性、将来性を見つける事が出来ず、会社がいつまで存続

できるのかという不安と背中合わせの日々でした。多くの会社が潰れて

いくという会社の生存率の低さを身に染みて感じていました。

 

そうこうしているうちに、「今のエクステック」をけん引している中堅、ベテラン

の人達が入社してきてエクステックの基盤ができ始めました。と言っても多く

の会社が苦戦するようにエクステックも順風満帆でここ迄来たわけではあり

ません。

 

請けた大きな仕事が上手くいかなかったり、就業規則に穴があったり、

バブル崩壊やリーマンなど、時代の動きに翻弄されたり、幾つもの試練は

ありましたがそれらを乗り越えてきました。そうした事もあり、ゲームと

同じで会社設立から十年を過ぎた頃にはスキルや経験値も上がり、アイ

テムも増え、体制が充実してきました。

 

 

ある社員の人がこんな事を言っていました。この状況を乗り越えたのだから、

エクステックは何があっても潰れないですね。

のん気やなぁ。でも、社員の人にそういうふうに思ってもらえている事は

満更でもありませんでした。

 

社長さんの多くは、日々、目の前の仕事と日銭を確保することに追われ、

自社の将来を描けていないというのが現実だと思います。皆さんも面接で

御社の将来のビジョンを教えて下さいという質問をしたかもしれませんが、

社長さんは痛い所をつくなと思っていたかもしれません。

 

その質問を私が受けた時には、現在取組んでいる将来に向けてのビジョン、

やりたい事を楽しくお話しさせて頂けるまでになりました。

それは、エクステックを創ってきた社員の皆さんや取引先、お世話になって

いる人達のお陰です。

 

では、その将来ビジョンはというとシステム屋である私達の強みを活かし、

システム構築の枠にとらわれずに、お客様とビジネスを構築し、その構築

したビジネスを育てる会社になる事です。

先輩方も日々そのビジネスモデルに取組んでいます。

 

自分達はシステム屋である強みを活かして、時代に即した柔軟な対応と責め

の取組みが出来る会社であるという簡単な事に気付き、理解するまでに、

十数年掛かりました。でも、それを本当に理解出来ればそれを実現する手段

は沢山見えてきます。

 

「石の上にも三年」では足りず、「十年一昔」でようやく風景が変わりました。

見える風景が変わるまでには時間が掛かります。

だから社長は見える風景が変わるまで、会社を潰してはいけないのです。

 

今は単純に人数が増えるだけでも可能性が広がる会社です。

先程、「将来ビジョンは、システム屋である私達の強みを活かし、システム

構築の枠にとらわれずに」と矛盾しているようにも聞こえる事を言いました

が、皆さんもIT技術を習得、経験する中でその言葉が理解でき、沢山の

事が見えるようになると思います。

エクステックはそんな風景を見る事が出来る会社です。

 

仕事の話しが続きましたので、少し楽しい話しに変えますね。エクステック

が20周年を迎えた時には、社員の皆さんにどんなお祝いイベントが良いか

アンケートを取りました。その結果、USJの会場を借り大阪と東京全員で

記念パーティーを行う事になりました。

 

こういう記念イベントは得てして、取引先を招待しての接待を行う場に

なりがちですが、エクステックは社内の人達とご家族をご招待して日々の

感謝、お祝いの場にしました。

 

イベント参加の社員さん、ご家族には一日パスポートをお渡しし、日中は

USJ内で自由行動です。夕刻になったらUSJ内の指定の施設に来て

もらいました。施設では食事をしながら舞台でUSJスタッフによるイベント

ショーを楽しみます。ショーは参加型で子供さん達も舞台に上がり走り

回っていました。見ているこちらも楽しく、本当にやって良かったなと思い

ました。

 

記念品に名刺入れとお菓子、子供さん達には喋るミニオンのポップコーン

バケツをお渡ししました。私や役員はサプライズで社員さん達から金の

名刺を頂きました。

 

お渡しした名刺入れの記念品に対し、社員さんからサプライズで金の名刺

を頂いた時には社員さんの方が一枚上手だなと思いました。

私の中で忘れられない大切な、大切な一日になりました。

 

そうこうしているうちに、エクステックの30周年が近づいてきました。

そんな事を考えていると東京ディズニーランドにも行ってみたくなり、先月

十年ぶりに行ってきました。

 

皆さんご存知の方もいると思いますが、チケットはオンラインで購入し、

入園時には携帯でQRコードをかざして入場すればアトラクションの時に

提示は不要です。

 

また、ディズニーアプリをインストールしておけば、限定の乗り物や食事

の予約、アトラクションの待ち時間も分かるという優れものです。

 

 

実際に入園入口では携帯のQRコードで入場、アプリを開くと、何処に

アトラクションがあるのか、その待ち時間も表示されました。

以前はその場所に行って待ち時間を見て並ぶか並ばないかを決めて

いたのが、アプリで待ち時間を確認しながらアトラクションをまわる事が

できるし、マップ機能で道案内もしてもらえる。

確かに便利だぁ。IT技術って、改めて凄いなと思いました。

 

当日は11:00に入園し、17:00には体力切れで、エレクトリカルパレード

は見送りました。回ったアトラクションは

・ジャングルクルーズ

・ビックサンダー・マウンテン

・イッツ・ア・スモールワールド

・ピーターパン空の旅

・プーサンのハニーハント

・ロジャーラビットのカートゥーンスピン

・スター・ツアーズ

・モンスターズ・イングライド&ゴーシーク

・そして最新アトラクションの美女と野獣

回れなかったアトラクションで一番の心残りはノリノリのベイマックスの

ハッピーライドです。それでも充実、満喫の一日になりました。

 

20周年を知らない社員さんも増え、個人的には30周年イベントをやり

たいと思っています。前回、参加してくれた子供さん達も10年が経ち、

大きくなっています。また再開したいと思っています。もちろん新たな

ご家族にも。是非とも皆さんも一緒に30周年イベントを楽しみましょうね。

 

私はエクステックで、充実、納得したIT屋人生を過ごさせてもらっています。

皆さんはこれから長いIT屋人生が始まります。

価値観や答えは人それぞれに違いますが、是非ともご自身が納得できる

価値ある人生にして下さい。来年四月、社員一同みなさんをお待ちして

います。

 

これを持ちまして簡単ではございますが私の内定式のご挨拶とさせて頂きます。

本日はおめでとうございます。