民族と企業の滅亡

古くから人間は戦争をしています。多くの滅亡した国家があります。今まさに世界でも様々なニュースになっています。今回は時事ニュースとは直接関係ありませんが、民族滅亡の三原則というのをご紹介したいと思います。

(2022年03月14日 企画推進室)

民族滅亡の三原則

一、理想や理念を失った民族
一、すべての価値をお金や物質で捉え、心の価値を見失った民族
一、自国の歴史を忘れた民族

 

イギリスの歴史学者アーノルド・J・トインビーが提唱したとされる3原則(トインビーが提唱したとされていますが、典拠は不明)です。

滅亡した民族に共通する三原則、とされていますが本当の所はわかりません。

しかし、企業に当てはめると見えてくるものがあるような気がします。

「理想」や「理念」を失った企業

そもそも何のために存在する企業なのか。何を実現したい企業なのか。

そういった「理想」や「理念」が存在しない企業は、自分の利益だけを追求する存在になってしまいます。

社会を人体ととらえ、自分の利益さえよければ他はどうでもよいと拡大を続けるものは、癌細胞と同じではないでしょうか。

 

すべての価値をお金や物質で捉え、心の価値を見失った企業

これも、先ほどと同じですね。

もちろん、「理想」や「理念」を実現するためには利益を上げていく必要があります。

しかし、お金だけが目的という企業は、やはり淘汰されると思います。

また、心をなくした従業員が、本当の意味で顧客の満足を提供し続ける事は難しいでしょう。

お金だけではなく「何のために働くのか」という想いが必要だと思います。

 

自社の歴史を忘れた企業

確かに、歴史というのは普段から意識する必要がないかもしれません。

歴史の中で「理想」や「理念」が変わったかもしれません。

しかし、人でも企業でも、生まれてから一歩一歩の積み重ねが今に至ります。

こういった背景を忘れてしまっては、企業としてのアイデンティティを見失ってしまうのかもしれません。

 

 

「理想」や「理念」
「心の価値」
「歴史」

これらを大切にしている会社は、従業員や顧客からも共感を得て、その存在意義のために続いていく事ができるのだと思います。

現実には、戦略の誤りや、様々なトラブルなどでピンチが訪れるかもしれません。

しかし、やはりこうった価値は大切にしていきたいものです。