レジリエンスがビジネスパーソンに重要な訳

レジリエンス(resilience)という言葉を聞いた事があるでしょうか。「折れない心」と言えばピンとくるかもしれませんね。ビジネスで様々な困難にぶつかった時、どのように心の在り様を保つのか。不安や辛さに押しつぶされずに生きるために、「レジリエンス」について考えていきたいと思います。

(2021年10月18日 企画推進室)

レジリエンスとは

「脆弱性(vulnerability)」の反対の概念であり、自発的治癒力の意味である。「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」「再起力」などとも訳されるが、訳語を用いずそのままレジリエンス、またはレジリアンスと表記して用いることが多い。

Wikipediaより引用

困難にぶつかったときに、しなやかに対応する心の力、という所でしょうか。

ビジネス上、全てが上手く行くという事はありません。時には失敗する事もあると思います。そんな失敗にぶつかった時でも心の健康を保ち、自分の成長につなげる力こそがレジリエンスだと思います。

昨今では様々なストレスにさらされています。そんなストレスを自分の力とする事ができる「レジリエンス」ですが、生まれつき「心が強い」「心が弱い」というだけではなく、強める事ができるそうです。

レジリエンスは鍛える事ができる

レジリエンス、すなわち「心の回復力」は自分で鍛える事ができるスキルだと言われています。

「I can」「I have」「I like」「 I am」を体を鍛える筋肉になぞらえて、レジリエンスマッスルと呼んで鍛えるトレーニングをご紹介いたします。

I Can 私は○○できる。

自分が過去に自分が体験した困難な状況を思い出します。そして、その困難をどのように乗り越えたのか、何を学んだのかを思い起こします。

I have 私は○○をもっている。

自分のサポーターとなってくれる人や、大変な時にお世話になった人を思い浮かべます。困った時に助けてもらえるという人との繋がりが財産になります。

I like 私は○○がすき。

自分の好きなもの、大切なものを思い起こします。わくわくする気持ち、楽しい気持ちが自分を高めてくれます。

I am 私は○○である。

自分の得意なことや強みを考えてみます。ただ、自分の事を客観的に感じるのが難しい、もしくは自覚していないという事もあると思います。家族や友人、周りの人に「私の強み」について聞いてみると、意外と自分でも気づかなかった強みに気が付くかもしれません。

 

この4つのレジリエンスマッスルを客観的に理解し、明確にしていく事で逆境を乗り越える力、心の筋肉を鍛えていく事ができます。

 

「レジリエンス」を高めていく方法は上でご紹介した以外にも沢山あります。

昨今のコロナ禍や、社会の加速度的な変化に対して、「ストレス」は勢いを増して襲い掛かってきます。そんなストレスに心がまいってしまってからリカバリーをするのではなく、日ごろからストレスに負けない力、「レジリエンス」を高めていく事を心がけてみてはいかがでしょうか?

 

本当に仕事が出来る「ビジネスパーソン」にとって、「レジリエンス」こそが最大の武器かもしれませんね。