メメント・モリの力/企画推進室

「メメント・モリ」とは、ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」という意味の言葉です。生きていく上で、重大な決断をするタイミングや、様々な悩みがあると思います。そんな時「あと半年の命です」と宣言されたとしたら、あたなならどんな判断をするでしょうか。

(2021年3月7日 企画推進室)

メメント・モリの力とは?

メメント・モリ(羅: memento mori)は、ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘るなかれ」という意味の警句。芸術作品のモチーフとして広く使われる。

Wikipediaより引用

 

スティーブ・ジョブズ氏が、2005年に米スタンフォード大学で行った卒業式のスピーチは「メメント・モリ」の代表として有名です。

そのスピーチでは、癌を宣告され死と向き合った経験を語りました。

以下、スティーブ・ジョブズ氏のスピーチからの引用です。

「自分はまもなく死ぬんだ」という認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。なぜなら、周囲からの期待、プライド、失敗や恥をかくことへの恐怖など、これらはほとんどすべて、死の前では何の意味もなさなくなるからです。

1年前、私はガンと診断されました。朝7時半の診断で、膵臓(すいぞう)に明白な腫瘍が見つかったのです。私は膵臓が何なのかさえ知りませんでした。医者からはほとんど治癒の見込みがないガンで、もっても半年だろうと告げられました。

確信をもって言えることがあります。
「誰も死にたくはない」ということです。天国に行きたいと思っている人間でさえ、死んでそこにたどり着きたいとは思わないでしょう。
しかし、死は我々全員の行き先です。

あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。

 

「メメント・モリ」について語られたこのスピーチには「力」があり、多くの人の感動を呼びました。

「死」を考えるからこそ、「生」というものが浮き彫りになってきます。

ほとんどの人は人生が有限である事に、そして生きる事に対して鈍感になっている気がします。誰もが「死」に一歩づつ歩んでいる訳ですが、その事をきちんと意識すると、人生が有限である事に改めて気づかされます。

限られた時間の人生を、どう生きるのか。それを突き付けてくるのが、この「メメント・モリ」という言葉です。

「メメント・モリ」を思い出す事が、自分の行動の指針となるかもしれません。