KGIとKPIを定めよう/企画推進室

KGIとKPIという用語を聞いた事はありませんか?ビジネス上で目標を定める時によく使われる用語ですが、今回はこの二つについて超簡単に説明したいと思います。

(2020年1月21日 企画推進室)

KGIとは

KGI(Key Goal Indicator)とは、「重要目標達成指標」という意味です。

主にビジネス、企業経営や事業などの目標に対して、どの程度達成しているのかというのを表すために使われます。

KGIとして良く使われる内容(指標値)として「売上高」や「利益率」などがあります。会社の最終的な目標や、特に重要な数値が使われる事が多いでしょう。KGIとして、この指標値を使用しないといけない、と決められているものはありません。

受験生であれば、入試試験直前模試の偏差値や合格判定がKGIといったところでしょうか。また、ビジネスマンであれば、1年後や5年後の定量的な数値、たとえば年収や役職、評価点などをKGIと捉える事ができるかもしれません。

KGIを設定することで、何を目標にすればよいのかが明確になります。その目標に向けて達成したか、しなかったのかを明確にする役割となります。

KPIとは

KGIに対してKPI(Key Performance Indicator)とは、「重要業績評価指標」や「重要目標評価指標」などと呼ばれます。

目標に対して、中間評価を行うための特に重要な指標だと考えればよいでしょう。

例えば「商談件数」や「問い合わせ件数」といった指標は、売上に直結する重要な要因となる会社も多いと思います。KGIとして「売上高」として設定した場合、その目標値に対して、「商談件数」がどれくらいあったか、といった具合に、その数値によってゴールへの到達具合が図れる指標値をKPIとして設定する事が一般的です。

つまり、最終ゴールをKPIとするなら、途中のマイルストーンがKPIになる、という訳です。

受験生の例であげれば、勉強時間や問題集の消化件数、過去問の正答率などが挙げれるのではないでしょうか。

ビジネス上の具体例としては

「売上高」=「顧客数」×「客単価」

・・・「顧客数」=「新規顧客数」+「再来店数」

・・・「客単価」=「購入点数」×「商品平均単価」

といった具合に分解できるとして、

KGI=「売上高」

KPI=「新規顧客数」、「再来店数」、「購入点数」、「商品平均単価」の4つ

という風に設定する事ができると思います。こうしてKGIとKPIを定める事で、売上高を上げるためには、新規顧客数と再来店数を増やす必要があるんだな。目標に対して現状は・・といった具合に目標に対する具体的なアクションが明確になります。

最終目標を定めるだけでは、何から手をつければ良いかわからないケースも多々あります。そんな時に指標としてのKGIを明確にし、さらにKPIを設定する事で、何から着手するば良いのかが明確になります。また、目標を達成する要因を分解して適切にKPIを設定すれば、KPIを一つ一つ達成していく事で、おのずとKGI=最終ゴールにたどり着く事ができるという訳ですね。