「プライベートの時間を勉強や仕事に使いたくない」というエンジニア/企画推進室

ワークライフバランスが叫ばれる昨今、「仕事とプライベートの時間」をきちんと分けて、余暇の時間を充実させる事が大切だという意見が広がりつつあるような気がします。今回は「プライベートの時間を勉強や仕事に使いたくない」という方とお話をした時に、考えた事についてお伝えしたいと思います。

(2019年8月26日 企画推進室)

エンジニアという仕事

最初にお断りをしておきますが、エクステックでは余暇の時間に「勉強をしなさい」といった指示を出すような事はありません。当たり前って言えば当たり前ですね。プライベートの時間に存分に家族と過ごしたり遊んで余暇を楽しんでいただきたいと思います。

エンジニアがプライベートの時間を使って勉強しなくとも、仕事で必要なスキルは会社が業務時間中に学習してもらうようにすれば良いわけです。必要があれば仕事の時間を使って研修を受けていただきます。当然、その時間も賃金が発生しますし、その分キチンとスキルアップに勤しんでいただきます。

人の価値観、生き方は様々です。仕事でスキルアップを目指す事が全てではないため、そもそも一切勉強しないという選択肢も否定できるものではありません。

 

しかしエンジニア=技術職について考えてみましょう。

プライベートの時間を使って最新の開発言語や、さまざまな理論を勉強し、技術力をどんどん磨いていったエンジニアと、まったくしなかったエンジニア。

考えるまでもなく、この2人の技術力はどんどん差が開いていきます。そうするとどうなるでしょう?

必然的に技術力を磨いていったエンジニアの方が頼られる存在になっていきます。給与も増えていき、重要な仕事を任されるようになっていきます。

率先して勉強をするエンジニアは常に新しい技術を取り込んでいくため、常に役に立つ人材として見られていくでしょう。もちろん、転職する場合であっても困る事はなく、会社からも引き留められる人材と言えるかもしれません。

プライベートの時間を勉強に費やさなかったエンジニアは、相対的に評価が下がってしまいます。勉強意欲が低ければ新しい技術の取り込みもできておらず、前回の記事で書いたエンジニアとしての定年が早いかもしれません。

システムエンジニアとしての定年とは?/企画推進室

 

当たり前の事として、より多く勉強している人にそうでない人が勝つのは難しいでしょう。プライベートの時間を使って勉強しなくてもまったく問題ありません。しかし、その結果として「エンジニアとしての自分の価値」についても受け入れる必要があります。

プライベートの時間をスキルアップに使わないエンジニアは、周りのエンジニア達にどんどん後れを取る状況に悩む場面が出てくるかもしれません。周りのエンジニアに負けている気がする。通勤時間に読んでみようと参考書を買っては見たものの、「プライベートの時間ぐらい自由に使いたい」と、スマホの動画を観る事を優先したり・・・

しかし、他のエンジニアに負けないように成長したいのであれば他のエンジニアよりも勉強するしかないのではないでしょうか。プライベートの時間の使い方は個人の裁量の範囲です。十分に余暇を楽しむのは良い事ですが、その時間をスキルアップに充てているエンジニアがいるという点を思い出して下さい。

プライベートでは勉強したくない、しかしプライベートの時間を勉強に充てているエンジニアと同じように成長したい、というのは流石に甘い考えと言わざるを得ません。

エンジニアに必要なスキル

繰り返しますがプライベートの時間に勉強しない事が悪いと言っている訳ではありません。しかし、時間の使い方は自分自身を形作っていくものです。

そもそも、ITに関する技術は日進月歩。次々に新しいものが生まれ、従来の技術は陳腐化していきます。だとすれば、どんどん新しいものを学んでいく姿勢がなければIT系エンジニアは務まらないのではないでしょうか。そして、これこそがエンジニアに一番必要なスキルなのかもしれません。

エクステックも、少しでも多くの学びの時間を作ろうと、新人研修では4か月もの期間を設けています。

新人研修のカリキュラム大公開/企画推進室

研修機関とも提携し、数多くの研修に参加できるようになっています。例えば9月には以下のような研修が実施され、社員であれば誰でも参加できるようになっています。もちろん、全て業務時間内の研修です。

  • セキュリティ対策研修
  • データサイエンス(AIと機械学習)に関する入門研修
  • ロジカルシンキング研修
  • システム開発の初歩(e-ラーニング)

しかし、会社が提供する研修だけで十分にスキルアップを図れる訳ではありません。毎日の通勤時間30分を勉強に充てるだけでも、そうでないエンジニアと比較すれば数年で大きな差になってしまうでしょう。

自分自身のキャリア、生き方を決めるのは自分自身です。どのようにプライベートな時間を過ごすのかを、今一度考えてみてはいかがでしょうか。