勉強期間2か月半。登録セキスペに合格したM君の体験記/企画推進室

昨年、新人ながら国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」に合格したM君。しかも学習期間は2か月半という短期間での合格という事で、今回はM君の合格体験記をお届けします。

(2019年7月22日 企画推進室)

国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」合格体験記

はじめに

昨年4月の「情報処理安全確保支援士試験(以下登録セキスペと略)」に合格し、10月1日に情報処理安全確保支援士として登録されました。

合格に至るまでの学習方法や反省点など、これから受験される方にとって少しでも参考になればと思い、この体験記を記したいと思います。

セキスペを受験した理由

情報処理技術者試験は、大学生の時に「ITパスポート」を受験したことが始まりです。「ITパスポート」合格後は順に上位の資格を取得しようと思い、エクステックに入社した時点で「応用情報技術者」まで取得していました。

応用情報技術者試験より上は専門分野ごとに資格が分かれるのですが、セキュリティに関するスキルはIT系のどのような仕事でも求められることが多いだろうと思い、登録セキスペを受験しました。

勉強の方法

勉強に費やした期間は約2か月半程度。

通勤時間や会社の昼休みに参考書を読み、帰宅後に問題演習を行うようにしていました。

午前・午後共通の対策

受験に必要な一通りの知識をつけるために、参考書を購入して勉強しました。選んだ参考書はハンディサイズで、電車で立ちながら持っても疲れないようなモノを選びました。(本来は内容の良し悪しで選ぶべきでしょうが)

アルファベットで頭文字をとった単語(例えばCRLやAES)に紛らわしいのが多く、とにかく暗記に苦労しました。セキュリティに関する試験ではあっても、前提にネットワークやWebの知識などが必要となるため、そういった知識についてネットや各種書籍を読んで理解を深めました。

午前試験対策

午前は過去問の繰り返しです。毎年ある程度は過去と類似した設問が出題されるので、情報処理安全確保支援士試験や応用情報技術者試験の過去問をランダムに出題してくれるWebサイトを利用して、ひたすら解いていました。

午前Ⅰは応用情報技術者試験と同様の出題となるので、応用情報技術者試験の過去問も対策として取り組みました。前述のWebサイトでは過去20回分以上の問題が掲載されているため(情報セキュリティスペシャリストの問題も含む)、本を持ち運んでいなくてもスマホでアクセスして過去問に取り組めたため非常に役立ちました。

午後試験対策

午後の対策に関しては書籍の問題集を購入して勉強しましたが、記述式という事もありやや苦戦しました。

例えば「解答を2つ書け」という設問に対して、1つは解答できてももう1つが浮かばないという事が多々ありました。諦めて解答例を見てみると、2つに分けて書けば良いものを1つにまとめて書いていたことに気付く、といったことがあり、難しく考えすぎるのも良くないと感じました。

また、他の情報処理試験と同様、長時間文章を読んでも集中力を落とさないようにする必要があります。これは数をこなして慣れていくしかありませんでした。

結果と所感

登録セキスペは午前Ⅰ・Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱ、いずれも60点以上で合格となりますが、結果的には下記の点数で合格することが出来ました。

午前Ⅰ 74.8点
午前Ⅱ 72点
午後Ⅰ 77点
午後Ⅱ 83点

午後Ⅱが一番高いのは想定外でしたが、逆に言えば午前でもう少し点数を稼ぐことも出来たのかなと思います。

結果的には合格できましたが、受験当日には勉強不足を感じつつ不安の中での受験でした。2か月半の勉強期間でしたが、モチベーションを維持できるならもう少し早めに勉強を始めてもよかったかもしれません。

無事に合格して情報処理安全確保支援士として登録されても、これから年に1度の講習が義務付けられています。資格取得をきっかけとして、引き続きセキュリティに関心を持っていきたいと思います。