単なる井戸端会議 パート136

『やわらかいこころ』

 

(2018年12月 3日 福嶋 昭)

今年も、「あっ」という間に1年が終わろうとしています。

2018年私が担当する最後のブログです。

 

気候は寒かったり、温かかったりで日々の体調管理と毎日

何を着れば良いのか?服装で悩みます。

 

「おー、凄い。やったじゃん。」という結果までは残せません

でしたが良い事も悪い事もひっくるめて年がら年中刺激の

ある楽しい一年で、新たな出会いや経験も沢山ありました。

年末ギリギリまで色々な事がありそうです。

 

お世話になった皆様、これから色々とお世話になる皆様、

本当に感謝しております。ありがとうございます。

 

有楽町駅の国際フォーラムから通路を通って東京駅に向

かう途中にある「相田みつを美術館」が目を引きます。

9月30日早朝にテレビをつけると相田みつを美術館の

館長を務める長男の相田一人さんがテレビでお話しを

されていました。

 

テレビを見てから少し時間が経ったのでうろ覚えのところも

ありますが今回はそのお話しをしたいと思います。

 

 

 

―― 『やわらかいこころ』

 

相田みつをさんの事を知っていますかと私に聞かれたら、

カレンダーの詩くらいなのでブログで私が語るのは申し訳

ない感じがします。

ただ、書かれている詩は日頃感じている事、気付かされる

事、身近なものなので多くの詩がスーっと自分の中に入って

きます。それらは会社に照らし合わせた時にも教訓となる

内容が盛沢山の詩です。

 

例えば、番組の中で紹介された詩の中に『他人のものさし

自分のものさし それぞれ寸法がちがうんだな』というのが

ありました。

 

ものさしの表現は人によって考え方や個性は違いますよと

いう事を指しています。分かり易く最近の問題になっている

事柄でいうとセクシャルハラスメントが上げられると思います。

同じ言動でも相手によって受け取り方が異なるので言動をした

本人にその気がなかったとしても相手はそう思っていない事が

あるので注意して下さいというのが分かり易いかもしれません。

 

平成に入って「個人の尊厳、個人の尊重」が高まり、その

ような考え方は更に広がったと思います。昭和、平成の

時代はもちろんですがこれから先の時代、時代で更に

共感される詩になるのだろうと思います。

私達、教育や管理する側の人間には教訓になる詩だと

思います。

 

相田みつをさんの教養とは、どれだけ相手の立場にたて

るかという事のようです。

 

また、番組では次のような詩も紹介されました。

『アノネ親は子供をみているつもりだけれど子供はその親を

みているんだな親よりもきれいなよごれない眼でね』

これを聞いて私は面接を受けに来られた人にするお話しを

思い出しました。

 

緊張していますか?面接はフィフティ:フィフティですよ。

私はあなたを面接をしていますが私もあなたに面接をされて

います。私を通して会社を見て下さいねというお話しをします。

 

番組の中で一人さんが小さな時にお父さんと交わした会話

が紹介されていました。一人さんが漫画を読んでいた時に、

「どんな漫画を読んでいるの?」「忍者漫画」

「どんな内容なの?」「正義の伊賀と悪者の甲賀のお話」

 

伊賀が正義というのは伊賀の見方で、甲賀から見れば甲賀が

正義で、それぞれの立場から見ないといけないという事です。

幕府と薩長も同じで、物事は両面から見ないといけないよと

いうお話しでした。

 

私達の業界ではS Eが設計したものをPGがプログラミング

をします。その時に「何でこんな設計になるの?」「何でこんな

プログラミングしてるの?」とSEとPGそれぞれの言い分が異

なる事があります。

 

それは一生懸命考えて仕事をしているからお互いに出てくる

疑問なので悪い事ではなく良い事です。本当に設計やプログ

ラミングが間違っている事もあるのですが(笑)。

 

でも、相手の立場に立って考えてみた時に「あっ、そういう事を

考えていたのか。」という事があります。そうした相手の立場

からも物事を見る仕事をしていれば品質も自分自身のスキル

も更に向上します。

 

『かねが人生のすべてではないが有れば便利 無いと不便

です便利のほうがいいなぁ』

これは会社というよりも愛情は大切だけど、お金も大切だよと

いう「理想」と「現実」の夫婦の詩でもあるなと感じました。

 

『べんかいのうまい人間 あやまりッぷりのいい人間』

場合にもよるのでしょうが、べんかいに時間を使ってどんどん

自分の立場が不利になるよりも素直にあやまったほうが先に

すすみますよという詩のようです。

私も今までに幾度となく納得の場面が満載です。

 

最後にですが、次の詩は分かり易くて本当に共感でき良い詩だと

思いました。

『セトモノとセトモノと ぶつかりッこすると すぐこわれちゃう どっちか

やわらかければ だいじょうぶ やわらかいこころをもちましょう。』

お互いに衝突して引けなくなる事があります。どちらかがやわらかな

対応をすると相手もやわらかくなれます。

どちらも自分を押し通し、意地のぶつかり合いになると誰も得する

ことはありません。

 

やわらかいこころを持った人に成りたいですね。