単なる井戸端会議 パート134

『結婚式』

 

 

(2018年10月 1日 福嶋 昭)

 

今年の9月は平成最後のシルバーウイークでした。

特に旅行やお出かけをしたわけではないのですが嫁いだ妹

の長男である甥っ子の結婚式があり親族として出席をさせて

もらいました。

 

もちろん、甥っ子は小さな頃から知っており「大きくなったな。」

と感慨深いものがありました。私の息子や娘と一緒に遊んで

いたのでその二人もいつ結婚すると言ってきてもいい年齢です。

 

前日に娘と話しをした時には「私は写真だけ取って結婚式は

しないから。」と言っていました。

成人式の時には式に出席せず「本屋さんへ行ってきます。」

と出かけた娘なので何となく予想出来ない答えではなかった

のですが。

 

式場に着き親族控室に行くと結婚する甥っ子の弟、妹も大きく

成長し、もう子ども扱い出来ない年齢と雰囲気です。

親族控室に入ってから式が終わるまでの間、ずっと祖父(私の父)

はつくづく幸せ者だなぁと眺めていました。

というのも甥っ子とその弟、妹みんなが祖父(私の父)を気遣い

孫の誰かが必ず寄り添っていました。移動の際には身体を支えな

がら寄り添いゆっくりと一緒に歩いていました。

 

良い孫達に囲まれた幸せな時間は祖父冥利だろうなと思いま

した。実の息子の私が祖父(私の父)に対して一番気遣いや

優しさのない人間に感じ、少しだけ反省です。

 

 

 

―― 『結婚式』

 

両家の紹介も和やかな雰囲気の中で終え、チャペルへ移動です。

司会者のご挨拶と結婚式の開始宣言で後方のドアが開き、新郎

が入場してきました。拍手の中、神妙な入場かと思いきや、ドアが

開くと同時に会社の同僚や友人からは笑いがこぼれる中での入場

になりました。

 

??ドアが開いた瞬間、緊張した面持ちでぎこちない入場がその

笑いを誘ったのかと思いきや式が進むにつれてそうではないのが

分かりました。甥っ子の周りはいつも仲間達との笑顔が絶えない

ようです。両親は良い子に育てたなとつくづく実感しました。

 

新婦は保育園の先生という事で新婦側の席には同僚の若い先生達

が沢山列席して華やかでした。新郎の入場が終わり、主役の新婦が

父親とバージンロードをゆっくりと拍手の中入場してきました。

私は会ったことがないのでどんな女性なのだろうと興味津々でした。

・・・美女!と野獣?カップル。

 

時々起こる笑いと祝福の中滞りなく結婚式を終え、庭で出席者全員

の記念写真を撮り、チャペルでは親族の記念写真を撮影しました。

次は披露宴会場です。

披露宴会場はカジュアルな感じで新郎新婦の席も一段高いひな壇

ではなく同じ高さにセッティングされており、新郎新婦と出席者の

距離感も近く一緒に楽しみお祝いしましょうの今日の雰囲気にピッタリ

良い感じでした。

 

披露宴が始まり、まずは新郎新婦それぞれの主賓の挨拶です。私も

頼まれる事がありますのでどんな挨拶をされるのかしっかりと聞き入

っていました。しっかりとそれぞれを褒めたたえる祝辞でした。

その後に新郎の上司から乾杯の挨拶があり、企画部署にいた時には

大した企画も出てこず(笑)、営業部署への移動になりましたが営業は

愛されキャラの新郎に向いている良い移動だったと思います。

おふたりの末長いお幸せとご両家ならびにご臨席の皆様のご健勝と

ご多幸をお祈りいたしまして、乾杯!

 

続いて友人スピーチやお祝いの歌かと思っていたら、新郎の同僚の

漫才が始まりました。関西らしいとは思いましたが、素人さんがする

漫才で面白いと思った事はあまりないのですが何と内容もテンポも

凄く良くて大きな笑いが最初から最後まで起こっていました。今まで

見た素人漫才で一番面白かったと思います。

 

その後は司会者の人から何人かの出席者へ突然のインタビューが

あり、新郎の母(私の妹)にも質問のマイクが向けられました。

妹の極度の上がり症を小さな頃から見てきたので自分の事のように

ハラハラしましたが、何のことはないしっかりと答えていました。

すっかり大阪のおばちゃんになって、たくましい。

 

その後もケーキ入刀やスライドで二人の紹介があったり、保育園の

先生達による園児達のスライドを交えた歌や振り付けは場慣れして

流石でした。

 

時間があっという間に流れ、いよいよご両親への感謝の時間です。

まずは新婦からご両親に向けての感謝の言葉です。

その後に新郎新婦席から両親のもとに向かうのですがここでも新郎

はしっかりと大爆笑を取っていました。

両親に向かって歩み寄る時には大号泣し顔がクシャクシャです。

これを見た新婦や両親は泣く機会を逃したと思います。

 

大号泣した新郎の挨拶で「泣かないでおこうと決めていたのに・・・」

新婦やご両親の感動場面を新郎が独り占めしていました。

最後は新郎の父から皆さんへの感謝のご挨拶でした。大変だったと

思いますご苦労様でした。

 

私は28年前に結婚式をあげました。若い頃には理由をつけて冠婚

葬祭にはあまり出席したくない方でした。それが結婚式で沢山の人

から祝福をしてもらう中で自分が周りから支えられている事を感じ、

繋がりや絆を大切にしないといけない事を理解する事が出来た素晴

らしい時間でした。

 

甥っ子新郎新婦も両親や周りの人達への感謝とその絆を大切にしない

といけないと感じた幸せな時間だったと思います。お幸せに。