単なる井戸端会議 パート124

『タイミング、バランス、ベクトル』

 

(2017年12月 4日 福嶋 昭)

 

今年も残すところ一ヶ月を切りました。

自分なりに一生懸命頑張ってビジネスを仕掛けているつもり

ですが中々結果に表れてこない1年です。

 

でも、そんな事ではめげません。

年内はもちろんですが、エクステックの今期という事であれば

あと半年ありますので残りの時間で神風旋風が吹き荒れるよう

頑張ります。

 

ビジネスを行う上で勘所というかタイミングは凄く重要です。

同じ物事が進む中でも幾つかの異なるタイミングがあり、

その中でも重要なタイミングを読み損なうと大変な事になります。

 

例えば、社長業でいうと資金繰りは大切な難しい仕事です。

資金繰りが苦しくなった時にまずは銀行さんに相談、融資の

申し入れをします。それは会社として融資が必要なタイミング

です。でも、融資が必要なタイミングでは会社の状態が良くない

場合もあり中々銀行さんが融資をしてくれない事もあります。

 

諸事情はありますが社長はその融資が必要なタイミングでは

なく、『融資を受けれるタイミング』を見極め融資を受けておく

事が大切です。資金繰りは中小企業の社長には気が休まら

ない大変な仕事です。

 

私の場合も偶然ですがリーマンショックの直前あのタイミング

でよくお金を借りておいたなというような事が何度かありました。

 

私達は色んな人に助けてもらいここまできました。

私の場合その人達との関係は元々、助けてもらう為とか、損得

ではなく、この人との時間は楽しいとか、尊敬できる、学ぶ事が

多い等からのスタートです。

 

でも結果として、何かの時には相談にのってくれますし、助けて

くれます。困った時にだけお願いをするタイミングで会いに行っ

ていてはその関係は出来ません。

日頃からスケジュールがあうタイミングで会ってお互いを理解し

繋がり、その中で深い信頼関係が生まれています。

 

タイミングというのは自分中心のタイミングではなく、相手の

タイミングでもあるのだという事を理解しないといけないのだと

思います。

 

 

 

―― 『タイミング、バランス、ベクトル』

 

最近の大きなニュースといえば横綱日馬富士、貴乃岩の事件

ですが相撲協会と貴乃花親方、伊勢ヶ浜親方、そこに朝青龍や

旭鷲山のコメント等々。

それぞれの考えや立場、相撲界での暗黙の了解と時代錯誤が

微妙なバランスを保っていた中、今回の事でも色んな事が一気に

噴出したように思います。

 

臭い物に蓋をして終わらせてはいけないし、急に進め過ぎては

大きな歪みが出るので難しいなと思います。

残すところは残して、変えないといけないところは変えて、それを

整理しどのように取り組むのかが大切なのかなと思います。

 

会社も同じように微妙なバランスで成り立っている部分を感じる

事が少なくありません。それを進める事が良いと思っても色んな

条件が絡む中でそれが成り立っているのも事実です。

それだけに焦点を当てると他の箇所が崩れ、歪みが出たりする

こともあります。

 

色んな意見や想いはあるでしょうが日本の国技、伝統文化である

相撲を大切にしていきたいというベクトルに関しては皆同じ方向を

向いていると思いますので、そこをお互いに理解し進めて欲しいと

思います。

 

私達のシステム構築も似たところがあり、誠心誠意真面目に一生

懸命良いシステムを創ろうとしている中でお客様やエンジニアの

役割の中で意見が衝突する事があります。

 

でもそれは相手が嫌いとかではなく、どちらも良いものを創りたい

という一生懸命な想いからです。

立場が変われば意見も異なります。相手側の立場にたって良い

ものを創りたいと思って見直した時にお客様やエンジニアが言って

いたことが理解出来ることも少なくありません。

 

「タイミング」「バランス」「ベクトル」どれも相手があって成り

立っていて、相手を想いあう事で答えが出るのかもしれません。