粉。

写真は昭和59年に廃止された兵庫県にあった別府鉄道です。いつの時代の鉄道かと思われるかもしれませんが、今から30年前まで現役で営業していた鉄道です。新幹線ならば100系が登場し、東京~大阪間を2時間50分で結んでいた時代です。昭和初期にタイムスリップしたかのようなノスタルジックな車両たちが走っていました。

別府鉄道

「粉」

大阪は、粉もんの街と言われています。うどん、お好み焼き、たこ焼き、たい焼きなど、たしかに小麦粉からできている食べ物が多いですね。

そしてそれらを大阪人は好んで食べます。大阪人のパワフルな「あばちゃん」のエネルギーはメリケン粉から接種しているといっても過言ではないくらいです。

また、炭水化物をおかずに炭水化物を食べるのも大阪人の特徴かもしれないですね。お好み焼き定食、焼きそば定食、うどん定食。焼きそばパンなんて、食べたことのない人にとっては、もう、目まいがするのではないでしょうか。

でも、焼きそばパン、おいしいですよ、大阪のコンビニには必ずあります。大阪に来た時は、ぜひ食べてみてください。

戻って、粉を使ったたとえといえば、「身を粉にして働く」(みを「こな」にして・・・ではないですよ~。)がありますね。

大変苦労して働くの意味で、自分の身体をこなごなに細かく砕くようにしてまで働くという比喩ですが、「身を粉にして働く」ことは、その昔、日本人の美徳のようにもとられていました。

しかし、現代となってはなんだかリアルな表現ですよね。ブラック企業○○○で無休で働く従業員で、労災認定まっしぐら的な。

その他、粉といえば、片栗粉、上新粉、米粉、きなこ、はったいこ、めんたいこ(これは違う)、びわこ(これも違う)、太鼓、車庫、括弧、コケコッコ・・・。(失礼いたしました。)

粉は「フン」とも読みますね。粉砕、紛失、粉塵、製粉、内紛、花粉、かふん、カフン、kafun・・・・・。ひえ~!、花粉!。現代人の天敵!、花粉!!!。

私と一緒に仕事をしているT君が今年、華々しく花粉症デビューしましたぁ~!!!。

花粉症は死に至る病ではないため、軽くあしらわれがちです。しかし、本人は悲壮です。目はかゆいは、鼻は詰まるは、思考力は低下するは、何もする気が起きないは、ひどい時には熱が出て寝込みます。

もう、日本国憲法で保障する、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」が、脅かされる事態でもあります。

花粉症による思考力の低下は、日本経済に与える影響も甚大です。戦後の杉、檜の植林政策を進めた国の責任は重大であると、思わざるをえません。

という事で、花粉歴30年。思考力の低下した内トが、お送りいたしました。