単なる井戸端会議 パート75

『えっ』

映画館(2013年11月 5日 福嶋 昭)

10月は台風被害にあわれた方も多く皆さんは大丈夫
でしたでしょうか。被害にあわれました方には心より
お見舞い申し上げます。

年末の声がそろそろ出だすこの時期、東京では11月
に酉の市が開かれます。今年は3日、15日、27日に
市が開催されます。
私も浅草の鷲神社に商売繁盛祈願を込めた熊手を
授かりに参ります。

6年目ともなりますと授かり方や作法もそれなりに理解し
要領もわかりました。「酉の市」大変ありがたいブログ
ネタは次回ご紹介をさせて頂くかもしれません。
心揺さぶられる新たな発見やご報告内容が出てくれば
と思います。

そこで今回は何を書こうかと考えましたが今回は仕事
のことではなく最近観ました邦画「そして父になる」に
しようと思います。
実は映画を観ていて「えっ」と思う事がありました。

―― 『えっ』

あらすじ。

野々宮良多(福山雅治)と妻みどり(尾野真千子)の
間には6歳になる一人息子・慶多(二宮慶多)がいま
す。

慶多が6歳をむかえた頃、出産をした病院から出生
時に子どもを取り違えていた事実が分かり告げられ
ます。相手の家族は斎木雄大(リリー・フランキー)・
妻ゆかり(真木よう子)、息子琉晴(黄升炫)です。

それぞれ違う生活環境の中で育った子ども達の将来
にとってどうするのがいいのか家族の葛藤を描いた
作品です。

「えっ」と思う事というのはこの物語が自分も同じよう
なことになる可能性があり、「そして父になる」に近い
ストリーを母から子どもの頃すでに聞いたことがあっ
たからです。

母が私を出産し産後病院にいる時、看護婦さんが
間違えて違う赤ちゃんを連れてきたようです。

母は赤ちゃんを見た時にうちの子ではないと気付き
ことなきを得たそうです。そのまま気付かなければ
私は全く違う人生を歩んでいたかもしれません。

映画でも妻みどり(尾野真千子)がその時に気付か
なかった自分を責めるシーンがありました。

母親の我が子に対する愛情は計り知れないと思い
ますが陣痛に耐え出産して体調も回復していない
短い時間でましてや四六時中一緒にいる訳では
ないので気付かなかったとしても仕方のない要素は
多分にあると思います。

それよりも映画の中で考えさせられたセリフがあり
ました。映画を観ている間中、『そうなの?』とその
セリフを確認しながら観ていました。

そのセリフとは「このようなケースの場合はほとんど
の場合に子どもを交換します」という言葉でした。
本当に?????
私自身はどの選択が正しい答えなのか分からない
中でのセリフでした。

現在、未来、子どもの立場、親の立場、それぞれ
に答えが沢山存在しそうで・・・。
自分なりにどの答えも出せず観ている中でのセリフ
だったので頭にこびりつきました。

親が決めるの?子どもに選ばすの?このことを
6歳の子どもに説明し話し合いができるの?
やっぱり答えが出せません。

自身が子どもの立場なら、親の立場だったらを
原作や映画を観て秋の夜長を物思いにふけ過
ごすのもいいかもしれません。