単なる井戸端会議 パート72

『映画鑑賞』

イラスト20130802(2013年 8月 5日 福嶋 昭)

最近は休みの日に時間があり映画を見に行く事が
増えました。
行く時には毎週のように通いますがご無沙汰すると
全く行かない極端な状態です。

通い始めるとDVDを借りて気軽に自宅でのんびり
と観るのもいいですが映画館の大きなスクリーンと
サウンドはやっぱりいいですね。
映画館は近くにあるので散歩感覚です。

特に観るものを決めずに行って上映の開始時間で
今日はこれを観ようと決めます。よって洋画も邦画
もジャンルも関係なしです。

最近は「リアル」、「アフターアース」、「モンスターズ
ユニバーシティ」等々。
そんな中で、阿部サダヲさん、菅野美穂さんが演じる
「奇跡のリンゴ」を観ました。

映画の途中から周りで泣き声が聞こえてきました。
私も声までは出ませんでしたが目の周りは湿地帯
状態でした。ストリーの中で阿部サダヲさん演じる
役柄は経営者の立ち位置や考えと共通するものが
あり、分かる、分かる、分かるよと重ね合わせの
連続でした。

―― 『映画鑑賞』

少しあらすじをお話しすると。

青森県で秋則(阿部サダヲ)は美栄子(菅野美穂)
の家に養子として入り、リンゴの栽培をしていました。
農薬で健康を害する美栄子を見て秋則は無農薬で
リンゴを栽培しようと決心しました。

リンゴの無農薬栽培は無理だと言われる中の挑戦
で財産をなくし、家族に苦労をかけます。それでも
美栄子や義理の父、三人の子供達は秋則を応援し
続けます。
(この辺りから目の周りは最後まで湿地帯状態)

10年が過ぎる頃、その秋則自身も気持ちが折れ
これ以上は家族を犠牲に出来ないと・・・。

会社が新しいビジネスに取り組む時も同じで大抵は
自分が思い描いた通りにはかず自問自答、葛藤の
連続です。
経営者にとってそんな時の美栄子や家族に値する
存在は大きな、大きな支えです。

誰もが発想出来きるビジネスは既にビジネスが確立
されており面白味が少なく、これだと想う発想に辿り
着くまでの道のりとそれを行動に移す資金、決断、
継続は山あり谷ありの連続で精神的な強さが必要
です。

「奇跡のリンゴ」を観て、ついつい気が付けば自分
達の仕事に重ね合わせていました。
阿部サダヲさん演じる秋則は楽観的な性格(それ
は私も同じです)ですが次第に追い込まれていく中
でどんどん自分の良さを失っていきます。
そうした状況の中秋則を支える美栄子(菅野美穂)、
義理の父の強さは秋則以上だったのかもしれません。

ここで諦める?もう少し頑張る?もう少しで良い結果
が出るかもしれない?
これ以上は迷惑を掛ける事が出来ない!今ならやり
直せる!もう戻れない所まで来た!
こんな事が頭の中をいつも駆け巡っていたと思います。

後から振り返ると、タイミングだったり、偶然だったり
結果は紙一重で表裏になる事も少なくないと思います。
ただ、紙一重の抽選券は頑張って努力をして始めて
手に入るのだと思います。

「奇跡のリンゴ」の上映会館は少なくなっているので
DVDが出ましたら一度ご覧ください。