単なる井戸端会議 パート44

『システム屋改め色々屋』

色々

(2011年 4月25日 福嶋 昭)

先週中頃から寒くなり私の周りでも体調をくずされた
方が何人かおられます。みなさんも気を付けて下さい。

社長は昔、何の仕事をしていたのですか?
システムエンジニアですよ。

社員の方ともたまにある会話です。
私がシステム屋として現場に参画していましたのは
40歳ごろ迄です。

当時、システムエンジニアとしてプロジェクトに参画
しなくなった理由はシステム屋や現場が嫌になった
訳ではなく会社の預金残高が着実に減りこのまま
ではあと半年しかもたないという状況に陥った単純
明快なことがきっかけでした。

社員数が今よりもずっと少ない中で私の売上分を
捨てて社内に戻ることでそれ以上の成果を出せるか
当時はかなり不安でした。

ただ、それ以外に選択肢がないという状況だった
ため躊躇する時間はありませんでした。

IT業界におきましてはこの数年そのようなカウント
ダウンに入っている会社さんも少なくないと思います。
私の周りでも力尽きた会社さんが何社かあります。

IT企業の経営者の方と話しをする中で今後どう生き
抜いていくか、新たなビジネスをどうするか、といった
お話は必ずといっていいほど出てきます

その際に明確な方針や考えをお持ちの方は少なく
ほとんどがどうにかしないといけませんねという話し
で終わります。

―― 『システム屋改め色々屋』

社長さんとしての一番のお仕事は何ですか?

他社の社長さんは何と答えるんでしょうね。
エクステック社長の答えは、「会社を潰さないこと。」
です。

「会社を潰さないこと。」は資金繰り、人や仕事の
確保、会社の方針等。
結局は会社運営全てが含まれますが、その時の
社会や会社の状況で優先順位は変わります。

エクステックは6月から15期目に入ります。
15期目の私の優先順位は
1.新規ビジネスの取組み・立ち上げ
2.仲間を増やすこと(採用活動の見直し)
3.仕事の確保

「仕事の確保」
会社としても最重要事項ですが営業さんを中心
に頑張って頂くことにし私としての優先順位は
下げました。

「仲間を増やすこと(採用活動の見直し)」
これからのエクステックには欠かせないことです。
仕事の確保、新規ビジネスの取組み・立ち上げ
にはまだまだ沢山の仲間が必要です。

「新規ビジネスの取組み・立ち上げ」
今のIT業界過渡期においてそれぞれの社長さん
がもっとも悩んでいることだと思います。
それぞれの会社が将来をかけた勝負です。

少し冒頭に戻りますが、私はシステムエンジニア
出身です。システムエンジニアにも色々な種類、
それぞれの想いがあります。

例えば、スクラッチ寄りの技術者はいちから自分
達が作り上げるのだという強い意志、パッケージ
寄りの人は業務知識や製品はどこにも負けない
という自信、コンサルは最適な道筋を作る水先
案内人としての誇りといった感じでしょうか。

私はスクラッチ寄りの仕事が多かったのですが
新規ビジネスの取組み・立ち上げには企画、営業、
社長の立場から色々な見方や提案が必要となり
ます。

その企業さんのビジネスや自社サービスの企画
であれば尚更。
各システム屋の域を超えたトータル的な視線や
考えを求められます。

社長は今、何の仕事をしているのですか?
『システム屋改め色々屋です』といったところで
しょうか。