単なる井戸端会議 パート18

HACHI

サッカー犬

(2009年 9月14日 福嶋 昭)


前回の内藤君のBlogで「音楽のすすめ」を羨ましく拝見
させて頂きました。
内藤君とのお付合いも20年近くになると思いますが私
と違い、写真、オーディオ、バイク、釣、スキー、音楽と
沢山の趣味を持っています。

私といえば写真のセンスはないし、機械類はダメ、バイク
は原付のみヘルメットは嫌、釣はすぐ退屈するし、スキー
は平衡感覚が鈍く、音楽に至っては40歳過ぎる迄カラ
オケも否定し続けてきました。
最近ではラケットボールという時間も出来ましたが、自分
の趣味と言えるものはほとんどないと思います。

この8年間、大阪・東京を行き来する私の生活といいますと…。
家族は大阪にいるのですが私は気ままな自分の時間を
過ごし気が付けば子供達も大学生、高校生です。
最近では子供達も自分の時間を優先し外出が多くなり
家族全員での食事をする事も年に片手で足りる程度です。

東京では掃除、洗濯、DVD、パソコンを持ってファミレス
でのお仕事、たまに小難しそうな本を何処まで頑張れるか
が休日の平凡な過ごし方です。

そうした生活の中、少し純粋に感動したいなと思っていた
ところ周りの人達から泣けると聞いて「HACHI 約束の犬」
を見てきました。

―― HACHI

大阪の梅田ブルク7というシアターで鑑賞しましたが公開
からピークを過ぎていたこともあり観客は10人程度でした。
膝の上にはコーラとお菓子、ハンカチを置いて準備万端の
鑑賞です。

「ハチ公物語」のハリウッドリメイクですのでストリーは想像
通りの展開です。
何気ない普段の生活の中で物語が展開していきますので
身近に感じるのだと思います。

主人公であるリチャード・ギアとHACHIがお互いの存在を
認め必要とする中、リチャード・ギアの死が訪れます。
HACHIには死が理解出来ず主人の帰りを来る日も来る日
もいつもの場所で待ち続けます。

主人公リチャード・ギアが他界した悲しみの中で家族も家
を離れます。
少し時が経過し、久しぶりに町を訪れた主人公の妻である
ジョーン・アレンが夫であるリチャード・ギアをいつもの場所
で待ち続けているHACHIの姿を見つけます。
その瞬間一目散にHACHIに駆け寄り、抱きしめ、話しかけ
ます。
ジョーン・アレンが美味しいところをかっさらっていきました。

限界!コーラはいらないですがハンカチの出番です。
後ろの方はひたすら鼻をすすっていました。隣のカップル
のお兄さんはトイレに走りました。私はポテトの塩を拭いて
いたハンカチが目に沁みる。

号泣はしませんでしたが小さな頃に犬を飼っていたのを
思い出しました。
父親が帰って来て玄関で鞄を開けると中から白い子犬が
顔を出しました。アルバムには今も一緒にいます。