単なる井戸端会議 パート108

『一蓮托生』

 

イラスト20160801(2016年 8月 1日 福嶋 昭)

 

8月に入りお祭や花火大会の季節です。

先日、高知のお客様から発注を頂き納品の打合せで

出張をしました。次回は8月に入ってスケジュール

を調整し納品の時にお伺いをさせて頂きますという

話しをしましたら、「よさこい」の時はホテルが取

れないから気をつけてねと言われました。

 

確かに、何年か前にはそれに気付かずホテルを取る

のに苦労した事がありました。

 

その話しを聞いた日の夜にはりまや橋の商店街を歩

いていると沢山の人達がよさこいの練習をしていま

した。一体感があって活気があり良いなと感じました。

 

最近の私生活では目標に向かってみんなで頑張る

ような事に参加していないなとフッと思いました。

 

私は人見知りで馴染むまでに少し時間が掛かります。

そんな時、私からというよりは皆さんの方から話し

掛けてくれたり、お世話をしてくれたりと、私が和に

入り易いよう気に掛けてもらう事が多かったように

思います。

 

仕事関係では人見知りしている余裕はなく日々沢山

の新しい方々との出会いも多いですが、久しぶりに

仕事を離れてのそんな人見知りの時間も良いなと思

いました。

 

 

 

―― 『一蓮托生』

 

私達のシステム構築という仕事は多くの人が集まり

それぞれのノウハウや役割で協力をしプロジェクト

を進めていきます。

 

大変な事もありますがそれこそ一体感があって活気

あるプロジェクトは参画していても遣り甲斐があり

ます。お客様もエンジニアも良いものを創るという

同じ方向のベクトルを持って進めていきます。

 

予想外の出来事やストリー通りに行かない時には

どう対応するか方法を検討し、舵を切った方向へ

みんなでプロジェクトを進めていきます。

 

みんなで汗を流し創り上げていく中でお互いの

信頼も深くなり、社外の人ともプロジェクトが

終わってからも長いお付き合いになる事も少なく

ないです。

 

私自身、今はエンジニアとしてプロジェクトに

参加する事がなくなりましたがエンジニア時代

に一緒に汗を流した他社の多くの人達と今も

お付き合いがあります。

 

システム構築の時には同じ目標に向かい長い

時間を共有する事でお互いを理解出来ました

が、今は回数も時間も限られている中でその

関係を構築しないといけません。

 

営業面での話し以外にアライアンスビジネス

に関わる事も多くその企業や経営陣の考え方

や行動力をお互いに確認する場になります。

 

そうした場では、面白いな!本当に?という

ようなビジネスの話しが幾つも上がります。

その時にはビジネスの信頼性を検証しリスク

と可能性を見極め進めるか、進めないかを

判断しないといけません。

 

ビジネスの信頼性  100%

リスク         0%

可能性       100%

そんな新しいビジネスはありません。

あったとしたらそれは既にビジネスとして

成熟し面白味は少なくなっています。

 

西堀栄三郎さん著書「石橋を叩けば渡れない」

の中のお言葉をお借りますと、リスクがない

新しいビジネスはなく、新しいビジネスに

チャレンジする時にはリスクがある事を理解

しないと前に進めません。

 

色んな考え方はあるでしょうが、ビジネスの

信頼性を検証し、リスクと可能性を見極め理解

したとして私が最後に重要視するのは人です。

 

その人と、人と人とのビジネスが出来るかです。

その人の人柄、信頼関係、一蓮托生の覚悟が出来

るかどうかです。

仕事も私生活も人と人との繋がりで成り立っています。