話しをしよう!⑤

函館

素直になってみませんか。

「素直になる。」言葉では簡単ですが、いざ自分の事となると、ちょっと抵抗がある人って多いのではないでしょうか。作り上げてきた自分のイメージを壊したくないとか、自分の内面をさらけ出すようで恥ずかしいとか。あるいは、自分のポリシーはこうだからいまさら曲げることはできないとか。

(いつもの余談ですが、「年を取ると頭が硬くなる」と言いますが、こちらはちょっと違うのでしょうね。ガンコ親父は、自分のポリシーを曲げたくないというより、脳の思考回路そのものの衰えによる選択肢の欠如といった感じでしょうか。私はそろそろガンコ親父の領域なのですが、柔軟な頭を維持したいと思う今日この頃です。えっ!、もう硬くなってるって・・・。)

あと、この人にだけは本音を言えないということもあると思います。どうでもいい人に対して本音を言う必要はもちろんありませんが、先にお話しした自分のプライドに関わる部分での、変なこだわりとかで話しができていないために、お互いが誤解をしていて扉を閉ざしてしまっている場合は、なんか、すごくもったいないですよね。

たとえば、人から相談ごとを受けた場合や、相手を説得しなければならない場合、一生懸命、お話しを聞いて、相談内容に対して自分の意見を述べているのに、どうして、心を開いてくれないんだろう、納得してもらえないんだろうと思ったことはないでしょうか。相手が大人でも子供でも、きっと同じだと思うのですが、そういう時って、自分の意識として少し上の立場で話しをしてしまっていませんか。

相手の意見に対して、すぐに切り返し、自分の意見を述べてみたり、否定したり、反論したり。それでは、話しをする側の人にとって、自分の意見は無視されているのと同様の感覚になってしまっているのだと思います。やはり、同じ目線に立って話しをしないと、なかなか通じ合えないものだと思いますね。

そして、もうひとつ大事なことは、こちらが心を開かないと、相手も開いてくれない。ということです。相手の気持ちになって、自分の意見を述べ、相手の意見を聞いてみる。

今回のお話は、聞き手側の立場での話しですので、自分の考えを述べる事については、ちょっと横に置いておきます。素直になって相手の話を聞き入れる努力をして見てください。

自分のこだわりのある部分の話では、なかなか難しいかもしれませんが、ちょっとガマンしてみましょう。いろんな人の意見を聞き入れることによって、人それぞれの、いろんな考え方が発見できます。ひょっとすると、思いも寄らなかった考え方が発見できるかもしれません。(もし、素直になれないようななら、あなたも「ガンコ親父」の第一歩かも・・・。)

本音で話しをしにくい人にも、少しずつでいいので、本当の自分を表現してみてはどうでしょうか。

少し恥ずかしいかもしれませんが、素直になって見ましょう。

それが人と話しをする上で大変重要なことだと思うのです。素直になって話をし、相手の話を聞いていると、不思議と相手も素直になってきます。はじめはギクシャクしていたとしても大丈夫。意外と通じ合えるものだと思います。

また、人の意見を聞き入れることは、先にお話ししたように、新たな自分の考えを構築できる大切な第一歩だと思うのです。

でも、自分に素直になっちゃダメですよ。それはただのわがままですから。

話をしようシリーズ?次回、もう1回続きます。(我慢してくださいね。)